軽トラの冷凍車をキャンピングカーとして使えるか

近年、キャンピングカーの人気がじわじわと再燃中です。キャンピングカーと言うと、それ専用に作られた車両を思い浮かべがちですが、最近は軽トラックをベースにして、改造を施したキャンピングカーが人気です。今回は、軽トラベースのキャンピングカーのおおまかな作り方と、軽トラの冷凍車をキャンピングカーとして使えるか?検討してみたいと思います。

軽トラキャンピングカーが人気の理由

そもそも、軽トラではないほうが、空間を広くとれるため、キャンピングカーとしての居住性は良さそうに思えます。なぜ軽トラをわざわざキャンピングカーに改造する必要があるのでしょうか。実は、近年人気のキャンピングカーは比較的コンパクトなものが多いのです。かつてのように6、7人で乗り込める大型のキャンピングカーではなく、せいぜい大人2人が眠れる程度の広さが人気です。というのも、「いつかはキャンピングカーで、自由気ままに旅行してみたい」という夢をお持ちの、お仕事を引退された世代の方が軽トラキャンピングカーデビューしている現状があるからです。ちょっとした自分用の空間が欲しい、でも家を建てるのは難しいという若者世代にも、自分だけのプチ空間として、軽トラキャンピングカーは浸透してきています。今まで大きいトラックを運転したことがないので、大きい車両の運転には自信がない、キャンピングカーにかける維持費をできるだけ節約したい、そもそも家に置いておく場所が限られている、といったように本格的な大型キャンピングカーは持てないけれど、キャンピングカーが欲しいという世代に驚くほどマッチしているのです。具体的には、大人数で乗ることを想定せず、夫婦や恋人・友人同士で乗り合わせる場合にぴったりな車両です。

軽トラの冷凍車をキャンピングカーに改造する方法

さて、いよいよ軽トラベースの冷凍車をキャンピングカーに改造することを考えてみたいと思います。そもそも軽トラの冷凍車の仕組みは、通常の軽トラの上に、保温性・断熱性に優れた素材でできたコンテナが載っていて、冷凍装置がついている、とイメージしてください。保温性・断熱性に優れているだけでなく、日光を遮ることもできるので、夏にエアコンを効かせたいときには良さそうに思えるでしょう。実際のところ、冷やすという機能に特化して作られているので、涼しく過ごしたいという方には最適かもしれません。軽トラの冷凍車のコンテナは、保温性・断熱性が高ければ高いほど、壁が分厚くなり、外から見た場合よりも実際に積める荷物の量が若干減ります。また、ドア部分は内側から開けられるように改造が必要です。窓が欲しい場合は、窓用の穴を開けましょう。ベースは冷凍車ですが、宿泊する際には暖房も必要でしょう。エアコンは家庭用エアコンをつけ、外部から電源を持ち込む方法があります。

冷凍車を改造した場合、ナンバーはどうなる?

軽トラの冷凍車は、軽自動車として登録されます。この場合、保険料も軽自動車向けのものが適用され、税金を計算する上でも軽自動車として扱われます。キャンピングカーは、分類としては特殊車両という分類になり、陸運局の定めるキャンピングカーは、8ナンバーで登録します。8ナンバーのついたキャンピングカーとして登録するためには、陸運局が定めた詳細なルールがあり、定員や炊事設備など、宿泊ができるキャンピングカーとしての規格を満たさない限り、特殊車両のキャンピングカーとしては登録できません。軽トラのメリットは、税金が安いことです。特殊車両としての条件を満たそうとすると、おそらくかなり車内が狭くなってしまったり、本来のコンパクトさが活用できなくなってしまうことが想定されます。軽トラのメリットを、その形だけではなく、税制面まで考えて十分に活かすことを考えるならば、8ナンバーをとるのではなく、通常の軽自動車として登録したキャンピングカー風の軽トラを目指すほうが良いと言えるでしょう。

資金面は?手作りすることそのものを楽しめる人に最適

キャンピングカーとして最初から作られたものに比べると、軽トラの冷凍車を改造したキャンピングカーは、居住性や使い勝手は劣りますが、自分で設計し、作り上げる楽しみは代え難いものがあります。また、通常の軽トラに、合板などで作った住居部分を乗せる構造よりも、保温性能に優れた冷凍車を改造するほうが、エアコンの効きは良くなります。資金面では、改造するときのベースの車両が比較的高ければ、キャンピングカーを買うのとあまり差がなくなってしまいます。しかし、格安で冷凍車を購入できる場合は、手作りをしてみる価値はあります。自分だけのオリジナルキャンピングカーを、格安で入手できる絶好のチャンスかもしれません。結論としては、軽トラの冷凍車はキャンピングカーとしても使用できます。ただし、きちんと改造が必要ということも、お忘れなく。